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殺菌剤を撒いて芝生の病害対策をしよう!【TM9 芝生生活 4シーズン目】

eyecatch-baikin 芝生
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こんにちはドリーです。

いい天気が続き、過ごしやすい日々が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
庭の芝生も少しづつ青みを増してきて、いよいよ成長サイクルに入ってくる時期です。

が、季節はもうすぐ梅雨時期に入ります。
梅雨に入る前のこの時期にしておきたいのが、芝生の予防殺菌

ということで、今日は殺菌剤の散布について書いていきます。

殺菌剤を使う理由

梅雨時期になると菌が活発になるので、芝生が病害にさらされる危険が高くなります。
代表的な病気として

  • ダラースポット病
  • さび病
  • ラージパッチ病
  • ブラウンパッチ病

などなど
病気にかかってからではなく、今回は予防散布として行っていきます。

何を使うのか

今回使うのはラリー水和剤(1980円税込み

この殺菌剤の特徴としては耐雨性に優れているため、透してしまえば雨が降ってもOKなので、翌日の天気くらいまで考えて散布すればよく、天気に左右されることが少ないです。

ちなみにラリー水和剤は日本芝の場合、さび病、カーブラリア葉枯病に効果があるようです。
また、展着剤(後述)との相性も良いので、今回はラリーを散布していきます。

ちなみに前回はロブラール水和剤を使用していました。
ロブラールからラリーに変えた理由としては、殺菌剤は同じものを使い続けるより、ローテーションで使った方がよいので、できるだけ変えるようにしています。

なぜローテーションが必要なのか

ローテーションが必要な理由として、同じ系統の殺菌剤を使用し続けると、芝生に抗体ができてしまい効果が無くなってしまうんです。
この理由をわかりやすく解説している動画がありましたので興味のある方は見てみてください。
東京40まいるさんの動画です。(16:10~)

同じ系統を避けるためにどうすればよいかですが、私も素人なのでよくわかっていませんが、多分RACコードというもので系統を確認できます

RACコードは、世界的組織が定めたもので、作用点とか有効成分を分類したコードらしく、殺菌剤は「FRAC」で分類されるようです。
それを確認するとラリーは「3」、ロブラールは「2」に分類されるので同系統ではないはずです。(多分)

何を使って散布するか

今回散布に使用するのはこちら

工進 蓄圧式 噴霧器 タンク 4L
ホームセンターで購入して今回初めて使います。

一つ穴タイプです。
噴霧器には電動式もありますが散布面積とお値段を考えて手動式にしました。
今まではジョウロで行っていましたが、ジョウロでは液粒が大きいので葉に定着しないイメージがあるため今後は、
茎葉を意識する殺菌剤散布などの場合は噴霧器で、
殺虫剤散布などの土を意識する場合はジョウロを使用していこうと思っています。

実際に散布してみる

今回の散布に用意するものはこちら

  • 手袋 (薬品を触るので必要です)
  • 眼鏡 (散布の際の安全のため)
  • マスク(薬品散布には必須)
  • 計測器(希釈の際に使います)
  • 噴霧器(なければジョウロでも可)
  • バケツ(噴霧器やジョウロがない場合に使います)
  • 展着剤(この後説明します)
  • 殺菌剤(今回のメイン)
  • 手ごろな長さの棒(なくてもOK)

希釈の前の注意点として殺菌剤を混ぜる順番について説明します。
水→展着剤→殺菌剤の順で混ぜていきます。
なぜこの順番がいいかというと、容器が空の状態で展着剤を一番先に入れると容器に成分が全部くっついてしまい、効果を充分に発揮させることができない可能性があります。
特にプラスチック容器の場合、目に見えない細かい穴に展着剤が入り込み、水と混ざらない可能性があります。
また、水→殺菌剤の後に展着剤を入れると、これも展着剤の効果が発揮されず水と殺菌剤が混ざり合わず沈殿を起こす可能性があります。

そのため、水→展着剤→殺菌剤の順で混ぜましょう。
混ぜる時には泡がたくさん出るので気を付けてくださいね。

まずは希釈濃度の確認

今回の使用目的は予防殺菌ですが、、、予防殺菌の希釈濃度の記載がない。。。ので、病害の発病初期の希釈濃度(1,500~2,000倍)でいいかな。
というわけで今回は2,000倍で散布します。

1L/㎡に2,000倍の希釈なので、1mLの薬液に対し2L(2,000mL)の水で希釈すれば約2,000倍の薬液が完成。
噴霧器が4Lサイズなので、2mLの薬液に対し、4L(4,000mL)の水で希釈すればOK。
次に展着剤の希釈濃度を計算。

さて、先ほどからちょくちょくでてくる この「展着剤」とはなにか。
簡単に書くと芝生の表面に薬液を定着させる糊みたいなものです。
展着剤は無くても問題ないですが、せっかく散布した薬液が芝生から流れ落ちるのを防ぎ、少しでも芝生に薬液を定着してほしいので私は散布の際に加えています。

今回使用する展着剤はこちら
ダイン展着剤

稲(芝生はイネ科)などには0.1~0.3mL/㎡なので今回は0.1mL/㎡でやってみましょう。
本当は展着剤0.4mlに対し水4Lがいいんだろうけど0.4mlて難しい。
ということで登場するのが、この計測器(注射の容器)。

計測器がない場合は100均などのスポイトで代用可能です。

実際に混ぜていく

ということで
水4L(4,000mL)に対し殺菌剤2.0mL、展着剤0.4mL

ということが分かったので、まずは、手袋、マスク、眼鏡を装着し、噴霧器(もしくはバケツ)に水を4L投入し、展着剤を0.4mL入れ攪拌します。
次に殺菌剤2.0mLを追加し更に攪拌。
泡立ちに気を付けながら攪拌。
出来上がったら噴霧器に空気を入れ、容器の圧をあげて散布準備完了。
このバルブの赤い部分が見えれば空気圧はOK。

散布の前に、散布範囲をわかりやすくするために棒を置くと散布迷子にならなくてよいです。

1mの感覚で散布していくので、目安として棒があれば便利です。
私はホームセンターで安売りしていた園芸用のポールを使っています。

散布開始

すべて整ったところで散布開始です。
噴霧器を肩にかけ、ボタンを押すと、「シュ~~~~!!」と言いながら散布しています。
噴霧量を調整しながら1区画目が終了。
再度薬液を作って散布、薬液を作って散布。
を繰り返し、ようやく全面に散布完了

幸い風の少ない日の散布でしたので、特にトラブルもなく終了しましたが風の強い日は避けたほうがいいですね。
散布終了後は噴霧器の中を水洗い+ホース内の薬液の洗い流しを行って、本日は終了です。

初めて噴霧器を使った作業だったので時間がかかってしまいましたが、要領を掴んだので次回からはもう少し早く作業が終わるかな。

これで梅雨が来てもある程度は病害から守る事ができるはず。
ちなみに午前中に殺菌剤を散布し夜に雷雨なりました。。。(天気予報よ。。)
午後の内に茎葉に薬液が浸透していることを祈る。。。

噴霧器を使ってみた感想

良かった点

  • 手動式なので買ってしまえば電気代がかからない。
  • 小さいので持ち運びが楽。

いまいちな点

  • 薬剤の容量いっぱいで空気圧を上げても、空気圧のかかる空気が少ないため、すぐに圧が弱くなる。(圧が一定ではない)

注意点

4Lの容量に4Lの薬剤を作ろうとすると、泡立つ薬品の場合だと泡があふれてしまうので注意してください。
容量の2/3程度の薬液であれば問題ないと思います。

最後に

今回使用したラリー水和剤も松浦商店から購入しました。
丁寧な説明書も付いているので皆さんも利用してみてください。

今日もブログを読んでくれてありがとうございます。
少しでも皆さんの参考になればうれしいです。

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